IT業界の採用＆求人トレンド 2021.08.20

IT業界の転職市場動向・2021年下半期【前編】

飲食、小売、旅行・ホテルなど、コロナ禍によって多くの業界がダメージを受けています。そんななかでも、IT・通信・ネットワークは比較的ダメージが少ない業界です。むしろテレワークの普及やデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進などで売上を拡大している企業が多く、システムエンジニアのニーズが高まっています。

この企画では、コロナ禍における求人の推移や最先端技術の動向など、IT業界の転職市場について3回に分けて解説します。

売り手市場が続き、即戦力が重視されるIT業界

多くの業界で求人倍率が下がるなか、IT業界の求人倍率はコロナウイルス感染拡大の前と同様、高い水準を維持しています。2020年はコロナ禍で新規プロジェクトの延期や中止が相次ぎましたが、2021年は回復傾向にあります。

システムやサービス開発の案件増加に伴い、システムエンジニアのニーズも高まっており、即戦力重視で採用を行っている企業が増えています。ユーザー企業の求人が急増する一方で、先行きが不透明であることを理由に慎重に採用する企業も多く、厳選採用が中心です。

転職の際は、今まで以上にスキルや経験が重要になってきているといえるでしょう。めざすキャリアを明確にして、戦略的にスキルや経験を身につけていく必要があります。

コロナ禍における求人市場の特徴とは？

コロナ禍ではテレワークやDXが推進されたため、IT業界の求人にも変化がありました。直近の動きとして、次の3点が挙げられます。

①テレワークに対応できるSaaS対応人材のニーズが増加

コロナ禍でテレワークや在宅勤務が急速に普及したため、Web会議システムや電子契約サービス、プロジェクト管理ツールといったSaaS（Software as a Service）と呼ばれるクラウド型システムの導入が加速しました。

従来からあった財務・会計・経費精算・人事評価などのSaaSもまだまだ伸びていくでしょう。国内のSaaS市場は年平均成長率約13％で急成長しており、2024年には約1兆1,200億円へと拡大する見通しです。

②セキュリティ人材のニーズがますます高まる

テレワークやITサービスの増加で、IDやパスワードといった個人情報や企業の機密情報などの流出リスクがさらに高まりました。ハッカーたちはシステムやネットワークの脆弱性に狙いを定めています。SSOやID管理、WAF、脆弱性診断といったセキュリティ系のSaaSも登場しており、今後はさらに増加するでしょう。

また、コロナ禍で非接触が推進され、キャッシュレス決済の利用が増加。これもセキュリティ人材のニーズが高まる要因となっています。

③アジャイル開発に対応できる人材が求められる

細かい仕様を決めてから開発に取り掛かるのではなく、おおよその方向性が決まった段階で動き出し、トライアンドエラーを繰り返しながら開発を進めていくアジャイル開発。ビジネス環境の変化が速まっている中、ITシステム開発にもスピードが求められ、アジャイル開発を希望する企業が増えています。
システムエンジニアには、未知なる事に対しても、果敢に挑戦していく姿勢が求められています。

「Fleekdrive」でテレワークをサポート

ソルクシーズグループは、クラウド型ファイル共有サービス「Fleekdrive」を提供しています。「Fleekdrive」は、ファイル管理や共有だけでなく、チャットを使いリアルタイムでやり取りしながらファイルを共同編集することで、チームの共同作業の最大化を実現します。単純作業は自動化ができ、さまざまなセキュリティ対策を実施。セキュアな環境で業務効率向上を実現します。

2020年4月の緊急事態宣言と同時に、困っている人の役に立ちたいという強い思いから「FleekDrive（フリークドライブ）」の無償提供を実施。使いやすさから無償提供期間終了後も継続利用者が多く、2021年3月末には600社以上の企業が稼働しています。現在でもお客様からの要望を受け進化を続けており、ERP製品としての展開も視野に入れています。

「FleekDrive」 の利用企業拡大と、それに伴う採用の強化は、最近のIT業界における人材ニーズ増加の一例です。ソルクシーズグループもまた、デジタルトランスフォーメーションやFinTechをはじめとするIT関連ニーズの拡大に対応するため、システムエンジニアやプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーも募集しています。興味がある方は、ソルクシーズのキャリア採用サイトで求める人物像や求人情報をご確認ください。

次回は。デジタルトランスフォーメーションの関連求人ニーズについてレポートします。