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社会人デビューから数年が過ぎ「今の仕事を続けても、この先年収は大きく変わらないのではないか」と感じ、IT業界への転職を考える方も多いのではないでしょうか。
確かに、IT業界は全産業と比べて給与水準が高い傾向があります。ただし、IT未経験からの場合、転職しただけで年収が上がるわけではありません。年収アップを実現するには、前職で培ったスキルを活かしながら、技術力を磨いていくことが重要です。
本記事では、IT業界全体の給与水準から、未経験入社1年目のスタート地点、そして数年後にどこまで年収を伸ばせるのかまで、データをもとに解説します。
前提として、未経験からでもITエンジニアを目指すことは可能です。IT人材への需要が続くなか、経験者だけでなく、意欲や適性を重視して未経験者を採用・育成する企業もあるためです。
ただし、入社してすぐに複雑なプログラミングや高度なシステム設計を任せてもらえるわけではありません。多くの場合、研修を経てテスト・プログラミング・運用保守といった業務から少しずつ経験を積み、段階的に担当範囲を広げていきます。
なお、前職で培った業界知識や業務ノウハウ、顧客・チームメンバーとのコミュニケーション力は、エンジニアの業務においても、顧客対応やチーム連携といった場面で活かせます。一方で、IT業界は技術の変化が速いため、継続的な学習が不可欠となることは押さえておきましょう。
厚生労働省が公表した令和7(2025)年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者の所定内給与額は、全産業平均が月34万600円であるのに対し、情報通信業は月40万6000円です。「情報通信業」はITエンジニアだけを指すものではなく、IT企業やIT関連事業を広く含む産業分類ではあるものの、全産業平均より約19%高い計算になります。
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
※統計の「賃金」は2025年6月分の所定内給与額を指し、残業代や賞与を含んだ年収ではない点に留意してください。
また、集計方法が異なるので厚生労働省の数値と単純に合算・比較はできませんが、別の国際比較調査でも、日本の情報通信業の給与は全産業平均の128.9%とされています。
いずれの調査からも、IT分野は給与水準が比較的高いことが読み取れます。ただし、実際の年収は職種・経験・企業によっても差があるため、単純に平均値だけで「IT業界は給与が高い」と判断するのは早計です。次の章で職種別の年収の傾向を紹介し、後の章では年収アップにつなげるステップを解説します。
ITエンジニアの職種別平均年収は、職種によって傾向が異なります。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている年収の参考値は、以下の通りです。
|
職種・領域 |
年収参考値(job tag) |
統計上の平均年齢 |
|
プログラマー・受託開発SE |
578.5万円 |
37.1歳 |
|
基盤システムSE |
889万円 |
38.3歳 |
|
AIエンジニア |
609.8万円 |
42.2歳 |
※job tagの数字は各職種に対応する広い統計分類の平均であり、その職種だけの給与や未経験者の初年度年収を示すものではありません。
統計分類が異なるため、「基盤システムSEがAIエンジニアより常に高収入である」といった単純な比較はできません。また、表からも分かるように、これらは一定の経験を積んだ人を含む市場全体の参考値で、未経験者の入社時年収とは異なります。
未経験からITエンジニアに転職した後の年収は、年齢や勤続年数だけでなく、担当できる業務範囲やスキルレベル、役割なども大きく影響します。ここでは、未経験入社から年収アップを目指すためのキャリアモデルを紹介します。
入社直後は研修を通じてプログラミングやテストの基本を学んだうえで、研修後は、テストやプログラミング、運用・保守など、配属先に応じた実務を通じて基礎を身につけます。
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異業種からの転職の場合、前職の年収によっては一時的に下がる可能性もありますが、転職時の年収だけでなく、研修内容や配属後に積める経験、数年後のキャリアパスまで確認することが大切です。
入社2~3年目は、担当業務によっては一人で進められるようになり、開発や構築、詳細設計の補助を任される機会も増えていきます。
業界知識や業務知識を深めることで、顧客とのやり取りにも対応できるようになります。
基本設計を担当したり、顧客との調整や後輩の支援を任されたりする機会が増える時期でもあります。
キャリア4~5年目になると、クラウドやセキュリティなどの専門技術を深める人、AI・データ活用領域へ学習範囲を広げる人、サブリーダーやプロジェクトリーダーに挑戦する人などさまざまです。
IT業界に転職した後の給与水準は、保有するスキルレベルが上がることで高まる傾向にあります。
スキルレベル別の年収目安として、厚生労働省job tagに掲載されている「システムエンジニア(基盤システム)」のITSSレベル別の年収を挙げておきます。
|
ITSSレベル |
設計・構築人材の年収範囲 |
|
レベル1~2 |
420万~620万円 |
|
レベル3 |
450万~700万円 |
|
レベル4 |
500万~780万円 |
※ITSS別給与は第一四分位から第三四分位の範囲であり、経験年数別の給与や、特定企業の年収推移を示すものではありません。
参照:厚生労働省「job tag」
これらは経験年数別の給与ではありません。年次にかかわらず、現在のスキルレベルに応じた市場年収の参考値として捉えましょう。
ITエンジニアとしてスキルアップし、年収を伸ばすには「どこで経験を積むか」が重要です。同じ未経験入社でも、本人の学習や実績に加え、企業の育成制度や配属方針、経験できる工程も、その後のキャリアと年収に影響します。
年収を伸ばしやすい職場に共通する条件は、次のような環境です。
「AIやクラウドなど、特定の技術や領域だけが高年収」と捉えてそれだけを学ぶのではなく、基礎開発や業務知識、設計、顧客対応、リーダー経験を段階的に積み重ねることが、結果として年収アップにつながります。
未経験からITエンジニアを目指すなら、給与を伸ばすための成長環境が整った企業を選ぶことが大切です。
ソルクシーズは1981年に創設され、東証スタンダード市場に上場している独立系SIerです。SI事業を基盤としながら、自社・グループの製品やサービスも幅広く展開。未経験者が基礎から実務経験を積み、担当領域を広げていくための環境が用意されています。
① 未経験者が基礎から学べる
② チームで経験を積み、キャリアについて相談できる
ソルクシーズでは金融分野で培った業務知見の強みを活かしながら、産業・官公庁など幅広い分野のシステム開発を手がけています。社員の約9割がエンジニアであり、社長や役員の多くもエンジニア出身です。上司との距離が近く、困ったことや改善したいことがあれば相談しやすいカルチャーが根付いています。
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