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次々と新しいトレンドが生まれるIT業界。2021年になり注目度が高まっているのがハイパーオートメーションです。RPA(ロボティックプロセスオートメーション)にくる自動化のトレンドとして期待されています。
この記事では、ハイパーオートメーションの概要と、これからの変化について解説します。
ハイパーオートメーションとは、RPAやAI、LCAP(ローコードアプリケーションプラットフォーム)、バーチャルアシスタントといった、さまざまな先端技術を使って一連の業務を自動化することを指します。
既に導入が進んでいるRPAと似ていますが、RPAより1歩先の概念です。RPAは、限定された領域で一部の業務しか自動化できませんが、ハイパーオートメーションは、複数の技術を使い業務全体を自動化させます。しかも、自動化できる業務の発見、分析、測定といったプロセスを作成する段階から自動化も可能。自動化する範囲を柔軟に設定できるのも魅力です。
ハイパーオートメーション市場は急拡大が予測されています。ガートナー社は2020年に4816億ドル(約52兆3000億円)だった市場が、2021年は5324億ドル(約57兆8000億円)、2022年は5966億ドル(約64兆8000億円)に到達すると予測しています。
なぜ、それほどまでに市場が急拡大するのでしょうか?主な理由は以下の3点です。
①人手不足解消
少子高齢化により、働き手の人口は減っています。業務の自動化が進めば、少人数でも効率的にビジネスを展開することができます。習得に時間がかかる技術や、専門的な知識が必要な業務まで自動化されるようになれば、組織の業務効率が格段に高まります。こういった取り組みは「専門性の民主化」といわれており、今後ますます進んでいくでしょう。
②DX化の加速
デジタルトランスフォーメーション(DX)の本質は、企業における多様な業務のデジタル化に留まらず、サービスの開発・変革によって競争力を得ることです。膨大なルーティン業務を自動化できれば、社員は新しいビジネスを生み出すことに多くの時間を割くことができます。コロナ禍でダメージを受けた企業やビジネスモデルの転換を求められた企業も多く、自動化のスピードUPとDX推進は急務となっています。
③業務時間の短縮、ミスも減少
単純作業を自動化してしまえば、人が関わる必要がないため24時間365日の稼働が可能です。人為的なミスも減るため、膨大な量の事務作業が短時間で終了します。業務量が増減しても、人員を手配することなく対応できるようになるのも大きなメリットです。
企業経営においてプラス面が大きいハイパーオートメーションですが、現状の課題も見えてきています。それらについて、一つひとつ確認していきましょう。
ハイパーオートメーションが多くの場所で導入されると、人が対応しなくてはならない作業は大幅に減ります。事務作業や単純なタスクが減るとなれば、企業によってはビジネスモデルや人材育成、採用計画などに大きな見直しが必要な場合も出てきます。
また、現在の業務プロセス全体を見直さないまま、個別最適で導入しようとすると自動化のメリットを享受できません。ハイパーオートメーションを成功させるには、全社的な業務プロセスの見直しが必要です。RPAやERP(統合基幹システム)、CRM(顧客管理)といった領域が異なる複数のシステムを連携させるには、カスタマイズが必要な場合があり、導入前にコストと時間がかかります。
受託するシステム開発会社は、顧客から依頼を受けた後、業務プロセスを整理したうえで複数のシステムを連動させ、自動化するプロセスを組み上げる必要があります。これらをスムーズに進めるためには、幅広い技術・知識が求められます。
当然、ひとりでは対応しきれないため、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーがメンバーをまとめ、推進していく必要があります。「仕切る人」の市場価値が高まり、「創る人」「作業する人」はプラスアルファの力が求められます。IT業界の転職や求人では、基本的な技術よりもコミュニケーション力や管理スキルが今まで以上に重要視される傾向になるでしょう。
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