ソルクシーズの採用・求人に関する最新ニュース、IT業界の人材に関するトピックス、キャリア推進本部の取り組み、グループ企業の新しいサービスやプロジェクト。ソルクシーズを取り巻くさまざまな分野の動きと、採用&人材育成の今がわかるブログです。
「IT業界で15年働いた経験がある」というキャリアコンサルタントの方がまとめた記事で、ソルクシーズが「SES大手上場企業ランキング1位」として取り上げられていました。大変、ありがたい評価ではあるのですが、「ソルクシーズ=SES企業」という紹介については、説明を添えたほうがよさそうです。
SESとは「System Engineering Service」の略語で、ソフトウェアやシステムに関する開発から保守、運用業務にエンジニアを派遣する技術支援サービスを指します。技術者の派遣サービスと混同されがちですが、SESサービスにおけるシステムエンジニアは「準委任」と呼ばれる契約を結び、自社のマネジメントの下で顧客企業に常駐して働きます。
ソルクシーズは、システムの受託開発を行うSIer(システムインテグレーター)であるとともに、専門性の高い業界におけるコンサルティングや、クラウドを活用したストックビジネスも展開しています。「SESは、システムインテグレーション事業の一部である」というご理解のもとで、記事を読み進めていただければ幸いです。
とはいえ、平均年収・勤続年数・売上高・経常利益・口コミといった5つの指標で、15社中1位というランキングは、ありがたいお話です。この記事では、評価をいただいた理由について、自社の目線で解説してみようと考えております。
ひと頃は、システムの受託開発サービスの将来性が不安視されていました。IT技術の進化によって、ユーザー企業がシステム開発や運用を自社完結できるようになるという見方です。
しかし実際は、デジタルトランスフォーメーションやFintech、AI、クラウド、5Gなど、技術の進化が想像以上に速く、ITの領域は慢性的な人手不足になっています。自社でIT人材を育成するのは難しいと考える企業が多く、「システム開発は、専門的な人材を揃えているプロにまかせよう」という機運が高まっています。
SES事業は、システム開発を受託する企業だけでなく、プロジェクトに携わるシステムエンジニアにもメリットがあります。若いうちから、さまざまなプロジェクトに関わることができるため、幅広い専門性やスキルを身につけることが可能です。
また、SESの多くは業務範囲と労働時間が契約で決められているため、残業が少ない傾向にあります。
ソルクシーズは、システムの企画・設計から開発、テスト、ローンチ後の保守・運用まで総合的なソリューションを提供しています。システムエンジニアのミッションや働き方は、SESをメインとする企業よりも多岐にわたります。
転職先を検討している方は、採用サイトで事業内容や社員の声をご確認いただければと思います。
さて、SES企業ランキングの記事のお話に戻りましょう。先の記事では、優良企業を見分けるポイントとして、次の5つが挙げられていました。「30・40代のエンジニアが活躍している」「人事評価とキャリアパスが明確である」「元請・2次請けプロジェクトが多い」「SES以外の事業展開をしている」エンジニア経験者の採用が多い」。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
最初の評価ポイントは、企業にいるエンジニアの人数よりも年代に注目しています。30代・40代のエンジニアが多く活躍している企業は、社員の満足度が高く、安心して働ける可能性が高い会社という視点です。
ソルクシーズの平均勤続年数は、14年、入社3年以内離職率は6.6%(定着率93.4%)です。
他のSES大手15社と比較しても、勤続年数14年は2位という結果でした。他社と比べてどこがいいと評価するのは難しいのですが、思い当たるポイントとして、「マネージャーやリーダーの面倒見がいい」というものがあります。
新卒3年めまでの社員に話を聞くと、必ず出てくるのが、「新入社員研修が終わった後のOJTが丁寧でありがたかった」というお話です。最初からしっかりコミュニケーションを取るため、その後もキャリアについての相談もしやすく、成長実感をもって働いている社員が多いようです。
「システム開発はチームプレー」「わからないことがある社員、困っている社員を孤独にしない」というカルチャーが、勤続年数の長さにつながっているのではないでしょうか。
SESは客先に常駐しているため、評価制度があいまいになりがちです。
「顧客先での仕事を見てもらえていない」「がんばっても評価されない」という会社は、離職率が高くなる傾向にあるようです。
ソルクシーズは、内定者研修、新入社員研修、配属後のOJTと先輩社員に接する機会が多く、自分の仕事を見てもらえているという実感を得られやすい環境です。顧客先に常駐するチームでも、社員同士のコミュニケーションの密度は変わりません。
人事評価においては、それぞれの社員のプロジェクト経験や保有資格、技術を見える化するスキルシートを導入しています。携わっている業務の成果に加えて、システムエンジニアとしてのベーシックな技術・スキルもわかるようになっているのも、今回の記事のような評価につながっているのかもしれません。
現場でさまざまな経験を積んだ後、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとなって全体をコントロールする立場になるか、スペシャリストとして専門性を極めていくか、上司と面談をして選ぶことができます。
最近は女性のシステムエンジニアが増えていますが、大半が産休・育休後もスムーズに復帰しています。
後編では、残りの3つのポイントについて紹介します。
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ソルクシーズがSES企業のおすすめランキング1位!その理由は?【前編】
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ソルクシーズがSES企業のおすすめランキング1位!その理由は?【後編】
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