SIerが再注目される理由とソルクシーズの成長領域

数年前、「将来的にはなくなるのではないか？」といわれていたSIerが、DXやクラウドのニーズ拡大によってあらためて注目されています。今回は、現状のSIerの強みと今後の見通しについて解説し、ソルクシーズの成長領域を紹介します。

現状のSIerの強み

顧客の課題解決のためにシステムの企画・設計、開発、運用・保守までを請け負うシステムインテグレーター（SIer）が厳しいといわれるようになったのは、クラウドやノーコードツールなどの台頭によるシステム開発の低コスト化と、開発手法の多様化がきっかけでした。「今後は、何年もかかる大規模開発プロジェクトはなくなるのではないか？」「企業のシステムは内製化が進むのではないか？」といった懸念です。

しかし最近は、SIerの強みが見直されるようになっています。「システム開発の規模に対応した要員をアサインできる」「システムエンジニアが不足しているなかで、経験豊富な人材が揃っている」「設計から保守まで、ワンストップで支援できる」。これらは、小規模のシステム開発企業にはない魅力です。

以前は、「休日出勤や徹夜が当たり前」といったイメージがあったシステムエンジニアも、働き方改革によって長時間労働が減り、高校生に人気の職業となっています。システム開発の技術や労働環境が変わっていくなかで、SIerはシステムのスペシャリストとして、多様なニーズに対応し続けています。

今後のSIerの見通し

SIerは今後、少なくとも10年程度は成長するといわれています。システム開発の受託をはじめ、SIer関連の市場規模は10年連続で2桁成長を実現しており、今後もDXやクラウドの需要が高まる見通しです。

近年、話題になっていた「2025年の崖」も、SIerの後押しになっています。老朽化した大規模システムをリニューアルする際には、長年のシステム開発・運用のノウハウと経験が求められます。そのような時にもSIerが活躍することが予想できます。事業・組織の再編や新サービスの立ち上げをきっかけとして、基幹システムを見直す企業もあり、特定の業界に強いSIerはサービス拡大のチャンスを迎えています。

SIerにおけるシステムエンジニアの需要は、二極化が進みそうです。ハイレベルな技術・知識を武器とする人材が求められる一方で、コーディングや保守に関わるだけのシステムエンジニアは淘汰されるでしょう。プロジェクトのなかで、自分がどんな力を発揮できるかを考え、専門性を高めていく必要があります。

ソルクシーズの成長領域

ソルクシーズは、設立当初からソフトウェア開発事業を展開してきました。当初より金融系のシステムを強みとしており、現在は通信業界、EC、公共など多様な領域のシステム開発を請け負っています。ここからは、ソルクシーズグループの成長領域について紹介しましょう。

・金融業界向けSIサービス

金融業界においては、クラウド・AIなどを活用してFinTech関連のプロジェクトを多数受託しています。銀行・証券・クレジット関連の知見と開発ノウハウを強みとして、地方銀行のシステム統合、業務効率化、新サービス開発や、キャッシュレス関連のサービス導入・システム刷新のニーズにも応えています。

最近は、ブロックチェーンやバーチャルカレンシーなどSBI金融グループ企業のシステム開発をサポートしており、ソルクシーズ本体と「アリアドネ・インターナショナル・コンサルティング」「エフ・エフ・ソル」などグループ企業との連携によるプロジェクトも増えてきました。2024年6月には、金融業界向け市場系システム開発を強みとする株式会社エフを子会社化し、上流工程の案件にアプローチできる体制を強化しています。

・SIビジネスの競争力強化

金融をはじめ業種・業務別の専門特化戦略を推進しており、プロジェクトに応じてオフショア・ニアショア開発も活用。最近はクラウド関連プロジェクトの実績が増えており、難易度が高い生成AI関連にも着手しています。今後も、より付加価値の高いSIサービスをめざして、上流工程のコンサルティングや業界特化型ソリューションの活用などで、顧客層を拡大していきます。

・コンサルティング事業

システム開発における上流工程の設計・開発支援のコンサルティングを中心に担っており、専門性の高い領域で評価を高めています。グループ会社のエクスモーションは、C自動車業界や家電メーカーなどにおける組込みソフトウェア開発支援のノウハウと実績があり、アリアドネ・インターナショナル・コンサルティングやエフは、金融関連の事業領域特化のコンサルティングを推進できるプロフェッショナル集団です。

ソルクシーズグループの今後の展開に注目！

ここ数年、SIerが評価を高めている理由のひとつは、「特定の業界・領域に関する知見」です。ソルクシーズグループは、業界やビジネスモデルによって異なるDX推進やクラウド導入に関するノウハウがあり、強みが明確なプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアが活躍しています。

ルーティン業務が多くて今後のキャリアが不安な方、新たな技術を身に付けたい方、得意分野を作りたい方は、多様なサービスを展開するソルクシーズグループなら、めざすキャリアに近づけるのではないでしょうか。興味がある方は、キャリア採用サイトと求人情報をご覧ください。開発未経験や第2新卒の方も歓迎です。