IT業界の採用＆求人トレンド 2021.08.27

IT業界の転職市場動向・2021年下半期【中編】

技術の変化のスピードに対応して、急激に変わっていくIT業界の転職市場。2021年の注目トレンドと求人動向を3回にわけてレポートするシリーズの中編です。

前編では、転職市場の概要とコロナ禍における転職市場の特徴としてテレワークに対応できるSaaS対応人材、セキュリティ人材、アジャイル開発に対応できる人材のニーズが急速に高まっていることを紹介しました。

中編では、前編に引き続き、注目が高まっている3つの領域について解説します。

④DX人材はIT企業、事業会社で積極的に採用中

IT技術を駆使してビジネスモデルを大きく変革させるデジタルトランスフォーメーション（DX）。コロナ禍で停滞を余儀なくされた企業も、競争力を回復させるべく、デジタルトランスフォーメーションの導入に積極的に取り組んでいます。この動きを受けて、DXを推進できるシステムエンジニアのニーズが急速に高まっています。

DXとは、単純に業務をデジタル化することではありません。自社のタスクや業務プロセス、大量のデータを統合的に管理できる体制を構築し、新たなビジネスを生みだすことを指します。つまり、IT技術に詳しいだけではなく、顧客との折衝、システム企画、マネジメントなどの技術とノウハウも求められる仕事です。

ベーシックな技術に加えて、顧客とともに最適解を導き出そうとする行動力や、新しい取り組みに積極的に関わろうとするチャレンジ精神も必要です。IT企業のメイン顧客となる事業会社は、必ずしもITの知識に詳しいとは限りません。顧客に対して、システム開発のメリットやリスクをわかりやすく説明するコミュニケーション力も必須です。なかには、自社のIT人材の育成を依頼する企業もあります。

幅広い知識や豊富なスキルを活用できる人材が不足しているため、DXの知識・技術があるシステムエンジニアは高収入がめざせます。今年に入ってから、IT企業だけでなくユーザー企業も積極的に採用しており、求人の内容は多様化しています。

デジタル庁が新設されれば、国や自治体に提出する文書の電子化がより一層進むでしょう。さまざまな書類の申請プロセスがデジタル化されるとともに、規制緩和や業務効率化も進むはずです。これらに対応したシステム開発や運用ができる人材のニーズも高まる見通しです。

⑤プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの求人が急増

DX推進のなかで重要となるのは、多様なタスクをスムーズに進められるプロジェクトマネージャーやリーダーの手腕です。設計、開発、顧客企業との交渉、チームメンバーや費用の管理などの経験が豊富な人材が求められています。システム開発や保守、運用のチームにおけるマネジメント経験がある人は、希望する職場を手に入れやすい状況といえるでしょう。

⑥カスタマーサクセス求人も増加中

カスタマーサクセスという言葉には、「企業における価値観や重要な方針の具現化」「自社のサービスを利用する顧客の満足度向上」といった2つの意味があります。現在、求人が増えているのは、後者を実現できる人材です。背景としてあるのは、いわゆるサブスクをはじめとする継続的なサービス利用を軸とするビジネスが増えていることです。

IT企業では、それぞれの事業におけるカスタマーサクセスを理解し、システム開発やサイトの改善、業務フローの見直しができる技術者やマネジメント人材が求められています。これに対してユーザー企業は、特定の業界でコンサルティング営業の実績がある人材を積極的に採用しています。顧客と長く付き合いながら、継続的な成長を実現させていくことに喜びを感じる方は適性があるといえるでしょう。

DX関連で活躍したいならソルクシーズへ

ソルクシーズは、近年になって「DXで日本のビジネスを導く」というミッションを掲げ、DX人材の採用・育成に注力しています。従来より銀行・証券・クレジットなど金融関連の顧客が多く、FinTechを用いたサービス開発にも積極的に取り組んでいます。

コロナ禍でキャッシュレス決済が増えたこともあり、FinTech案件は増加中。クレジットカード領域においては、コンサルティングから、開発、運用、保守まで一貫してサポートする体制を構築し、競争力を強化しています。地方銀行の再編に伴い、新たなプラットフォームの開発案件も増えていく見通しです。

金融業界やFinTechの経験があるシステムエンジニアに加えて、顧客とエンジニアの橋渡しをするセールスエンジニアの採用も行っています。DXやFinTechの技術を磨いてスペシャリストとして活躍したい方、金融業界のシステム開発を取り仕切るプロジェクトマネージャーをめざしたい方は、ソルクシーズの求人情報をチェックしてみてください。